Billboard2025年3月1日

【アルバム】
PartyNextDoor_and_Drake_-_Some_Sexy_Songs_4_U.pngパーティーネクストドアとドレイクのコラボアルバム “$ome $exy $ongs 4 U” が24万6千ユニットで1位に初登場。
パーティーネクストドア初ドレイク14枚目の全米ナンバー1を記録。
トップ10入りはパーティーネクストドア4枚目でドレイクは17枚目。
2月3日にリリースがアナウンスされて14日に発売。
ドレイクはアルバム1位獲得枚数でジェイZとテイラー・スイフトに並び史上2位タイ。
もちろん1位はビートルズの19枚。

24万6千ユニットのうちストリーミングユニットが21万9千。
これは2億8,704万回のオンディマンドストリームに相当する。
売上は2万5千枚でTop Album Salesは初登場3位。

ケンドリック・ラマーの “GNX”は42%減の13万6千ユニットで1位から3位に後退。
先週はスーパーボウルハーフタイムショウ出演に加えて2月7日にCD、カセットテープ、5種類のアナログ盤がフィジカルとして初めてリリースされてポイント増。
今週は効果が剥落してドレイクの後塵を拝することになった。

ケンドリック・ラマーのナンバー1アルバムリスト
GNX 2024/12/7,2025/2/22 (今の所2週間)
Mr. Morale & the Big Steppers 2022/5/28 (1週間)
Damn 2017/5/16,23,30,8/26 (4週間)
Untitled Unmastered 2016/3/26 (1週間)
To Pimp a Butterfly 2015/4/4,11 (2週間)
昨年シングルチャートで1位を獲得した“Like That”と“Not Like Us” は本アルバムには収録されていない。

サブリナ・カーペンターの “Short n' Sweet” は208%増の15万6千ユニットで7位から2位に上昇。
2月14日に5曲が追加収録された再発盤が発売されたことによるポイント増。
ストリーミングの他、ダウンロード、CD、カセットと2種類のレコードが販売された。
ドリー・パートンとのPlease Please Pleaseコラボも追加されている。
ストリーミングは108%増の8万3千でこれは1億1,195万回のオンディマンドストリームに相当する。
売上は616%増の7万1千でこちらが今週のベストセリングアルバム。

彼女はグラミー賞ではベストポップヴァーカルアルバム賞を受賞。
授賞式ではEspressoとPlease Please Please をメドレーで披露。
Espresso はベストポップソロパフォーマンスを受賞したが残念ながらテレビ放映開始前に受賞してしまった(笑)
通算4週1位を記録。
6枚目のアルバムで初のトップ10入りを果たし初の全米ナンバー1に輝いた。
過去最高は2022年の “Emails I Can't Send” の1万8千ユニット(7千枚)で初登場最高23位。
今回の成績はジャンプアップもいいところである。
いちはやく12曲収録の外盤(ドイツ盤)を入手して聴いているが軽快なポップチューンの連続でおすすめの一枚である。
本アルバムは6月3日にリリースが予告され8月23日に発売された。
サブリナのアルバムはテイラー・スイフトがインスタで強力にプッシュした。

シザの “SOS” は14%減の9万3千ユニットで2位から4位に後退。
2月9日に4曲が追加収録された再発盤が発売された。
彼女もハーフタイムショーにゲストとして出演。
LutherとAll the Stars を客演。

バッド・バニーの “DeBÍ TiRAR MáS FOToS” は14%減の6万7千ユニットで4位から5位に後退。

ザ・ウィークエンドの “Hurry Up Tomorrow” は42%減の5万8千ユニットで3位から6位に後退
8種類のレコード、8種類のCD(それぞれサイン入りあり)、カセット、9種類のグッズ同梱デラックスボックスセットが発売されている。
2月2日のグラミー賞にサプライズ出演してCry for Me と Timeless をパフォーマンス。

チャペル・ローンの “The Rise and Fall of a Midwest Princess” は17%減の4万9千ユニットで5位から7位に後退。
彼女はグラミー賞で最優秀新人賞を受賞。
授賞式ではPink Pony Club を披露した。
彼女の受賞は正直言って少々意外。
順当ならサブリナ・カーペンターの受賞が妥当であっただろう。
彼女はクイアーであることをカミングアウトしている。

ビリー・アイリッシュの “Hit Me Hard and Soft” は18%減の4万6千ユニットで6位から8位に後退。
彼女はCBSで2月2日に放映されたグラミー賞授賞式の最初のパフォーマーでBirds of a Feather を演奏した。

モーガン・ウォレンの “One Thing at a Time” は5%減の3万9千ユニットで8位から9位に後退。
通算19週も1位を記録。
前作 “Dangerous: The Double Album” も26万5千ユニット(7万4千枚)で1位に初登場し10週も1位を記録。
アメリカでの人気は根強い。
こちらも外盤を購入したが好みでなくほとんど聴いてない。

ケンドリック・ラマーの “Damn” は14%減の3万3千ユニットで9位から10位に後退。

1 - ★$ome $exy $ongs 4 U / PARTYNEXTDOOR and Drake 246,000 (25,000)
2 7 ★Short n’ Sweet / Sabrina Carpenter 156,000 (71,000)
3 1 GNX / Kendrick Lamar 136,000
4 2 SOS / SZA 93,000
5 4 DeBÍ TiRAR MáS FOToS / Bad Bunny 67,000
6 3 Hurry Up Tomorrow / The Weeknd 58,000
7 5 The Rise and Fall of a Midwest Princess / Chappell Roan 49,000
8 6 Hit Me Hard and Soft / Billie Eilish 46,000
9 8 One Thing at a Time / Morgan Wallen 39,000
10 9 DAMN / Kendrick Lamar 33,000
★はポイント増

【シングル】
ケンドリック・ラマーとシザの “Luther” が2位から1位に上昇。
エアプレイ6%増の4,670万で Radio Songs 7位から6位に上昇。
ストリーミングも6%増の4,520万でStreaming Songs 2位から1位に上昇してラマー7枚目シザ3枚目の1位。
売上は27%減の6千でDigital Songs 6位から4位に上昇。

Hot R&B /Hip-Hop Songs とHot Rap Songs の両チャートで2位から1位に上昇して9週目の1位。
ラマーの両チャートでの1位はそれぞれ7枚目。
シザはHot R&B /Hip-Hop Songs 4枚目Hot Rap Songs は初の1位。

“Luther” とは2005年に逝去してルサー・ヴァンドロスのこと。
本曲ではルサー・ヴァンドロスとシェリル・リンがカバーしたマーヴィン・ゲイとタミー・テレルの1968年にHot R&B/Hip-Hop Songs で最高27位を記録した “If This World Was Mine” をサンプリングしている。
ルサー・ヴァンドロスとシェリル・リンのリメイクは1982年に同チャートで最高4位。
ルサー・ヴァンドロスがクレジットされた全米ナンバー1ヒットは無いが、彼の声は複数のナンバー1ヒットで聞くことができる。
2004年2月21日付で1位のトゥイスタ “Slow Jamz” では、ヴァンドロス1981年のデビューアルバム “Never Too Much” に収録されたディオンヌ・ウォーウィック1964年のヒット “A House Is Not a Home” のカバーがサンプリングされている。
バックアップヴォーカルとしてはスティービー・ワンダー1985年のナンバー1ヒット“Part Time Lover” とシックの1978年から79年に1位を記録した “Le Freak” に参加している。
ルサー・ヴァンドロスのシングルチャートへのランクインは25枚でそのうち5枚がトップ10入り。
最高ランクを記録したのはマライア・キャリーとの “Endless Love” で2位。
Hot R&B /Hip-Hop Songs チャートでは27曲のトップ10入りを果たしてそのうち7枚が1位を記録。
グラミー賞受賞は8回。
リチャード・マークスとの “Dance With My Father” で2004年に最優秀楽曲賞を受賞。

シェリル・リンは1974年から84年にかけて4曲をシングルチャートにランクインさせ最大ヒットは最高12位を記録して100万枚売った “Got to Be Real”。
“Got to Be Real” はHot R&B /Hip-Hop Songs で1位を記録。
同チャートに5曲をトップ10入りさせ2枚が1位到達。

ケンドリック・ラマーの “Not Like Us” は1位から2位に後退。

レディ・ガガとブルーノ・マーズの “Die With a Smile” は4位から3位に上昇。
ガガ6枚目マーズ9枚目のナンバー1。
エアプレイ1%減の6,300万ながら Radio Songs 3週連続1位。

ケンドリック・ラマー フィーチャリング レフティー・ガンプレイの “TV Off” は3位から4位に後退。

ケンドリック・ラマーの “Squabble Up” は5位変わらず。

ドレイクの “Gimme a Hug” は6位に初登場。
ストリーミング2,450万。

ロゼとブルーノ・マーズの “APT.” は7位変わらず。

ビリー・アイリッシュの “Birds of a Feather” は6位から8位に後退。
Hot Rock&Alternative Songs とHot Alternative Songsで29週連続1位。
ビリー・アイリッシュのトップ10ヒットリスト
Birds of a Feather 最高2位
Lunch 2024/6/1 最高5位
Your Power 2021/5/15 最高10位
Therefore I Am 2020/11/28 最高2位
My Future 2020/8/15 最高6位
Everything I Wanted 2019/11/30 最高8位
Bad Guy 2019/8/24 最高1位(1週間)

シャブージーの “A Bar Song(Tipsy)” は8位から9位に後退。
バージニア州出身のシャブージー(本名コリンズ・オビンナ・チブエゼ)の本曲以前のチャートインは2曲。
ビヨンセのナンバー1アルバム“Cowboy Carter” 収録曲のうち2曲 “Spaghettii” と“Sweet*Honey*Buckiin” で客演しそれぞれ31位と61位にランクインした。

“A Bar Song(Tipsy)” は最高5位を記録したアルバム“Where I’ve Been,Isn’t Where I’m Going” (カントリーアルバムチャート最高2位)からのカット。
29歳でブレイクした彼のキャリアは既に10年に及び満を持しての登場となった。

ドレイクの “Nokia” は10位に初登場。
ストリーミング2,020万。
売上1万6千枚で Digital Song Sales 1位に初登場して14枚目の1位。
ジャスティン・ビーバーとの13枚から一歩抜け出して男性ソロではトップ。
1位はテイラー・スウィフトの29枚で続くのはニッキーミナージュの16枚。
14枚はリアーナと並ぶ3位タイ。
トップ10入りは80枚目で最多記録を伸ばした。
トップ10ヒットの多いアーティスト
80 ドレイク
59 テイラー・スウィフト
38 マドンナ
35 ビートルズ
32 リアーナ
30 マイケル・ジャクソン
29 エルトン・ジョン
28 マライア・キャリー
28 スティービーワンダー
27 ジャネットジャクソン
26 ジャスティン・ビーバー
26 リル・ウェイン
25 エルヴィス・プレスリー

1 2 ★Luther / Kendrick Lamar and SZA
2 1 Not Like Us / Kendrick Lamar
3 4 Die With a Smile / Lady Gaga and Bruno Mars
4 3 TV Off / Kendrick Lamar Featuring Lefty Gunplay
5 5 Squabble Up / Kendrick Lamar
6 – ★Gimme A Hug / Drake
7 7 APT. / ROSE & Bruno Mars
8 6 Birds of a Feather / Billie Eilish
9 8 A Bar Song (Tipsy) / Shaboozey
10 - ★Nokia / Drake
★はポイント増

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