Billboard2025年3月22日

【アルバム】
Lady_Gaga_-_Mayhem.pngレディー・ガガの “MAYHEM” が21万9千ユニットで1位に初登場。
21万9千ユニットのうち売上枚数13万6千枚。
彼女にとって7枚目の全米ナンバー1。
レディ・ガガのナンバー1アルバムリスト
① Born This Way 2011/6/11~6/18 (2週間)
② ARTPOP 2013/11/30 (1週間)
③ Cheek to Cheek 2014/10/11 (1週間)
④ Joanne 2016/11/12 (1週間)
⑤ A Star Is Born 2018/10/20~11/3,2019/3/9(4週間)
⑥Chromatica 2020/6/13 (1週間)
⑦MAYHEM 2025/3/22
前作 “Chromatica” の初週は27万4千ユニットで売上枚数は20万5千枚だった。
ストリーミングユニットは8万5百でこれは1億805万回のオンディマンドストリームに相当する。

“MAYHEM” のリリースは1月27日にアナウンスされ同日予約が開始された。
3月7日に発売されたアルバムの先行シングルは3枚。
“Disease” が昨年11月に最高27位、ブルーノ・マーズとの “Die With a Smile” が1月初頭から通算5週1位、“Abracadabra” が2月に最高13位まで上昇。

ガガは本アルバムのリリースを以下のさまざまな媒体でアピール。
3月5日アップルミュージック、ゼイン・ロウのインタビュー
3月6日スポティファイ提供リトル・モンスターズ・プレス・カンファレンスのライブストリーム
3月8日NBCサタデイナイトライブのホストとして出演して“Abracadabra”と“Killah”を演奏。
他にも年初から露出が続いた。
1月30日ライブストリーミング放映された山火事支援コンサート
2月2日CBSグラミー授賞式
2月13日First We FeastのHot Ones
2月16日NBCピーコックのサタデイナイトライブ50周年記念おかえりコンサート
2月19日ヴァニティー・フェア

レコードはサイン入り含む14種類が販売された。
ボーナストラック “Can’t Stop the High” つきの他ターゲット限定盤のボーナストラックは “Kill for Love” 。
CDは4種類。
サイン入りの他ターゲット限定盤のボーナストラックは“Kill for Love”。
ガガのウェブストア盤のボーナストラックは “Can’t Stop the High” 。
カセットテープも販売されている。
デラックスボックスセットはCDにTシャツとポスター同梱。
ダウンロードは14曲収録の通常盤とiTunes限定の“Disease” “Die With a Smile” “Abracadabra” 3曲のミュージックビデオ付デラックス盤が販売された。

そんなこんなでレコード売上枚数は7万4千枚。
ガガの過去最高売上を記録。
前作 “Chromatica” の初週売上枚数は20万5千枚で今回は下回ったがレコードの売上は多い。
売上の構造が5年でずいぶん変わっている。

ガガはすぐに大きなコンサートに出演する。
4月11日と18日にコーチェラ・ヴァレイ・ミュージック・アンド・アート・フェスティバルを皮切りにメキシコシティで4月26日と27日にライブ開催。
5月3日はリオデジャネイロのコパカバーナ海岸で無料ライブ。
5月18日19日21日と24日にシンガポールで4回のショーを開催。
今のところシンガポールには行くけど日本に来る予定はない。
悲しい。

ケンドリック・ラマーの “GNX”は10%減の8万1千ユニットで1位から2位に後退。
通算3週1位を記録。

ケンドリック・ラマーのナンバー1アルバムリスト
GNX 2024/12/7,2025/2/23 (今の所3週間)
Mr. Morale & the Big Steppers 2022/5/28 (1週間)
Damn 2017/5/16,23,30,8/26 (4週間)
Untitled Unmastered 2016/3/26 (1週間)
To Pimp a Butterfly 2015/4/4,11 (2週間)
昨年シングルチャートで1位を獲得した“Like That”と“Not Like Us” は本アルバムには収録されていない。

パーティーネクストドアとドレイクのコラボアルバム “$ome $exy $ongs 4 U” が13%減の7万9千ユニットで2位から3位に後退。
パーティーネクストドア初ドレイク14枚目の全米ナンバー1を記録。
トップ10入りはパーティーネクストドア4枚目でドレイクは17枚目。
2月3日にリリースがアナウンスされて14日に発売。
ドレイクはアルバム1位獲得枚数でジェイZとテイラー・スイフトに並び史上2位タイ。
もちろん1位はビートルズの19枚。

シザの “SOS” は7%減の6万9千ユニットで4位変わらず。
2月9日に4曲が追加収録された再発盤が発売された。
彼女もハーフタイムショーにゲストとして出演。
LutherとAll the Stars を客演。

テイト・マクレーの3枚目 “So Close To What” は27%減の6万3千ユニットで3位から5位に後退。
トップ10入りは2023年の “Think Later” (最高4位)に続く2枚目。
昨年11月にリリースがアナウンスされ先行シングル “It’s OK I’m OK” (最高20位)“Sports Car” (最高21位)の2枚がシングルチャートにランクインした。
11曲収録のダウンロードのほか13曲収録のCD,カセットとレコードが販売された。
さらに15曲のダウンロードとストリーミング、同16曲盤に18曲収録のダウンロード盤がテイト・マクレーのウェブサイト限定販売された。

彼女は本アルバムのリリースをNBCのザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロンやアップルミュージックのゼイン・ロウとのインタビュー、アイハートラジオやアリュールでアピールした。
Miss Possesive Tourが3月18日にメキシコシティでスタート。
11月8日のイングルウッドまで3大陸20か国以上で80公演が予定されている。

サブリナ・カーペンターの “Short n' Sweet” は5%減の6万1千ユニットで5位から6位に後退。
彼女はグラミー賞ではベストポップヴァーカルアルバム賞を受賞。
授賞式ではEspressoとPlease Please Please をメドレーで披露。
Espresso はベストポップソロパフォーマンスを受賞したが残念ながらテレビ放映開始前に受賞してしまった(笑)
通算4週1位を記録。
6枚目のアルバムで初のトップ10入りを果たし初の全米ナンバー1に輝いた。
過去最高は2022年の “Emails I Can't Send” の1万8千ユニット(7千枚)で初登場最高23位。
今回の成績はジャンプアップもいいところである。
いちはやく12曲収録の外盤(ドイツ盤)を入手して聴いているが軽快なポップチューンの連続でおすすめの一枚である。
本アルバムは6月3日にリリースが予告され8月23日に発売された。
サブリナのアルバムはテイラー・スイフトがインスタで強力にプッシュした。

K-POPグループBLACKPINKジェニーのデビューアルバム “Ruby” が5万6千ユニット(2万6千5百枚)で7位に初登場。
ストリーミングユニットは2万9千でこれは3,993万回のオンディマンドストリームに相当する。
売上は2万6千5百枚でTop Album Sales2位。
他のK-POPアーティスト同様に様々なフィジカル盤やダウンロードが販売されているがめんどくさいので省略(笑)

バッド・バニーの “DeBÍ TiRAR MáS FOToS” は8%減の5万2千ユニットで6位から8位に後退。

モーガン・ウォレンの “One Thing at a Time” は3%増の4万3千ユニットで9位変わらず。
通算19週も1位を記録。
前作 “Dangerous: The Double Album” も26万5千ユニット(7万4千枚)で1位に初登場し10週も1位を記録。 
アメリカでの人気は根強い。
こちらも外盤を購入したが好みでなくほとんど聴いてない。

チャペル・ローンの “The Rise and Fall of a Midwest Princess” は1%減の4万2千ユニットで8位から10位に後退。
彼女はグラミー賞で最優秀新人賞を受賞。
授賞式ではPink Pony Club を披露した。
彼女の受賞は正直言って少々意外。
順当ならサブリナ・カーペンターの受賞が妥当であっただろう。
彼女はクイアーであることをカミングアウトしている。

1 – ★MAYHEM / Lady Gaga 219,000 (136,000)
2 1 GNX / Kendrick Lamar 81,000
3 2 $ome $exy $ongs 4 U / PARTYNEXTDOOR and Drake 79,000
4 4 SOS / SZA 69,000
5 3 So Close to What / Tate McRae 63,000
6 5 Short n’ Sweet / Sabrina Carpenter 61,000
7 - ★Ruby / JENNIE 56,000 (26,500)
8 6 DeBÍ TiRAR MáS FOToS / Bad Bunny 52,000
9 9 ★One Thing at a Time / Morgan Wallen 43,000
10 8 The Rise and Fall of a Midwest Princess / Chappell Roan 42,000
★はポイント増

【シングル】
ケンドリック・ラマーとシザの “Luther” が4週連続1位。
エアプレイ3%増の5,560万で Radio Songs 3位から2位に上昇。
ストリーミングは9%減の3,130万ながらStreaming Songs 4週連続1位。
同チャートラマー7枚目シザ3枚目の1位。
売上は24%減の3千でDigital Songs 8位から17位に後退。
個別のエアプレイチャートで前人未踏の記録を達成。
Adult R&B Airplay と Rap Airplay の二部門を同時制覇。
それぞれ1993年と1999年に創設されたジャンル。
3週連続で1位をキープ。
その他Mainstream R&B//Hip-Hop AirplayとRhythmic Airplay も1位。

Hot R&B /Hip-Hop Songs とHot Rap Songs の両チャートで4週連続通算12週目の1位。
ラマーの両チャートでの1位はそれぞれ7枚目。
シザはHot R&B /Hip-Hop Songs 4枚目Hot Rap Songs は初の1位。

“Luther” とは2005年に逝去してルサー・ヴァンドロスのこと。
本曲ではルサー・ヴァンドロスとシェリル・リンがカバーしたマーヴィン・ゲイとタミー・テレルの1968年にHot R&B/Hip-Hop Songs で最高27位を記録した “If This World Was Mine” をサンプリングしている。
ルサー・ヴァンドロスとシェリル・リンのリメイクは1982年に同チャートで最高4位。
ルサー・ヴァンドロスがクレジットされた全米ナンバー1ヒットは無いが、彼の声は複数のナンバー1ヒットで聞くことができる。
2004年2月21日付で1位のトゥイスタ “Slow Jamz” では、ヴァンドロス1981年のデビューアルバム “Never Too Much” に収録されたディオンヌ・ウォーウィック1964年のヒット “A House Is Not a Home” のカバーがサンプリングされている。
バックアップヴォーカルとしてはスティービー・ワンダー1985年のナンバー1ヒット“Part Time Lover” とシックの1978年から79年に1位を記録した “Le Freak” に参加している。
ルサー・ヴァンドロスのシングルチャートへのランクインは25枚でそのうち5枚がトップ10入り。
最高ランクを記録したのはマライア・キャリーとの “Endless Love” で2位。
Hot R&B /Hip-Hop Songs チャートでは27曲のトップ10入りを果たしてそのうち7枚が1位を記録。
グラミー賞受賞は8回。
リチャード・マークスとの “Dance With My Father” で2004年に最優秀楽曲賞を受賞。

シェリル・リンは1974年から84年にかけて4曲をシングルチャートにランクインさせ最大ヒットは最高12位を記録して100万枚売った “Got to Be Real”。
“Got to Be Real” はHot R&B /Hip-Hop Songs で1位を記録。
同チャートに5曲をトップ10入りさせ2枚が1位到達。

ケンドリック・ラマーの “Not Like Us” は3位変わらず。

ケンドリック・ラマー フィーチャリング レフティー・ガンプレイの “TV Off” は4位から5位に後退。

これでケンドリック・ラマーは6週連続で3曲以上をトップ5入りさせた。
シングルチャートに3曲以上を連続でトップ5入りさせた週数で2位タイの記録となる。

シングルチャートに3曲以上を連続でトップ5入りさせた週数の長いアーティスト
8週 ザ・ビートルズ(1964年)
6週 ケンドリック・ラマー(2024年-25年)
6週 ドレイク(2018年、23年)
5週 ジャスティン・ビーバー(2015年-16年)
3週 テイラー・スウィフト(2022年、24年)
2週 50セント(2005年)
2週 サブリナ・カーペンター(2024年)
1週 21サヴェージ(2022年)
1週 アリアナ・グランデ(2019年)

レディ・ガガとブルーノ・マーズの “Die With a Smile” は2位変わらず。
ガガ6枚目マーズ9枚目のナンバー1。
エアプレイ3%減の6,290万で Radio Songs 6週連続1位。

シャブージーの “A Bar Song(Tipsy)” は5位から4位に上昇。
Hot Country Songs で37週目の1位。
バージニア州出身のシャブージー(本名コリンズ・オビンナ・チブエゼ)の本曲以前のチャートインは2曲。
ビヨンセのナンバー1アルバム“Cowboy Carter” 収録曲のうち2曲 “Spaghettii” と“Sweet*Honey*Buckiin” で客演しそれぞれ31位と61位にランクインした。

“A Bar Song(Tipsy)” は最高5位を記録したアルバム“Where I’ve Been,Isn’t Where I’m Going” (カントリーアルバムチャート最高2位)からのカット。
29歳でブレイクした彼のキャリアは既に10年に及び満を持しての登場となった。
Hot Country Songs 38週1位。

ロゼとブルーノ・マーズの “APT.” は6位変わらず。

チャペル・ローンの “Pink Pony Club” は8位から7位に上昇。
最高4位を記録した “Good Luck,Babe!” につづく2枚目のトップ10入り。
“Pink Pony Club” のリリースは2020年。
最高2位を記録した2023年のデビューアルバム “The Rise and Fall of a Midwest Princess” から初のトップ10入り。

ドレイクの “Nokia” は10位から8位に上昇。

ビリー・アイリッシュの “Birds of a Feather” は7位から9位に後退。
Hot Rock&Alternative Songs とHot Alternative Songsで32週連続1位。
ビリー・アイリッシュのトップ10ヒットリスト
Birds of a Feather 最高2位
Lunch 2024/6/1 最高5位
Your Power 2021/5/15 最高10位
Therefore I Am 2020/11/28 最高2位
My Future 2020/8/15 最高6位
Everything I Wanted 2019/11/30 最高8位
Bad Guy 2019/8/24 最高1位(1週間)

テディー・スイムズのナンバー1ヒット “Lose Control” は9位から10位に後退。
トップ10内在位は53週でトップ10内在位週数で単独2位。
シングルチャートへのランクインは82週目。
80週以上チャートインしたのはたった4曲しかない。
シングルチャートに76週以上ランクインした曲のリスト
91週 Heat Waves / Glass Animals (2022年3月12日から5週1位)
90週 Blinding Lights / The Weeknd (2020年4月4日から通算4週1位)
87週 Radioactive / Imagin Dragons (2013年6月6日最高3位)
82週 Lose Control / Teddy Swims (2024年3月30日1週1位)
79週 Sail / AWOLNATION (2013年10月13日最高17位)
77週 Levitating / Dua Lipa (2021年5月22日最高2位)
76週 I’m Yours / Jason Mraz (2008年9月20日最高6位)

1 1 Luther / Kendrick Lamar and SZA
2 2 ★Die With a Smile / Lady Gaga and Bruno Mars
3 3 Not Like Us / Kendrick Lamar
4 5 A Bar Song (Tipsy) / Shaboozey
5 4 TV Off / Kendrick Lamar Featuring Lefty Gunplay
6 6 APT. / ROSE & Bruno Mars
7 8 ★Pink Pony Club / Chappell Roan
8 10 ★Nokia / Drake
9 7 Birds of a Feather / Billie Eilish
10 9 Lose Control / Teddy Swims
★はポイント増

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