Billboard2025年3月29日

【アルバム】
I_Am_Music_by_Playboi_Carti.jpgプレイボーイ・カーティの “MUSIC” が29万8千ユニットで1位に初登場。
21万9千ユニットのうち売上枚数1万4千5百枚。
ストリーミングユニットは28万3千でこれは3億8,400万回のオンディマンドストリームに相当する。
彼にとって3枚目のトップ10入りで2枚目の全米ナンバー1。
プレイボーイ・カーティのナンバー1アルバムリスト
① Whole Lotta Red 2021/1/9(1週間)
② MUSIC 2025/3/29 (今の所1週間)
前作 “Whole Lotta Red” の初週は10万千ユニットで売上枚数は1万枚だった。

“MUSIC” のリリースは昨年9月12日にアナウンスされ同日予約が開始された。
発売日3月14日直前二日前の3月12日に発売が発表された。

ポイントはストリーミングがメインで今の所ダウンロード販売のみ。
標準盤は30曲でアーティストのウェブサイト限定で1曲ないし2曲のボーナストラック付きの3ヴァージョンのダウンロード盤もある。
CDは少なくとも8種類が予約販売されている。
グッズとCD同梱のデラックスボックスセットも予約販売されており出荷されれば売上に貢献することが見込まれる。

そんなこんなでレコード売上枚数は7万4千枚。
ガガの過去最高売上を記録。
前作 “Chromatica” の初週売上枚数は20万5千枚で今回は下回ったがレコードの売上は多い。
売上の構造が5年でずいぶん変わっている。

ガガはすぐに大きなコンサートに出演する。
4月11日と18日にコーチェラ・ヴァレイ・ミュージック・アンド・アート・フェスティバルを皮切りにメキシコシティで4月26日と27日にライブ開催。
5月3日はリオデジャネイロのコパカバーナ海岸で無料ライブ。
5月18日19日21日と24日にシンガポールで4回のショーを開催。
今のところシンガポールには行くけど日本に来る予定はない。
悲しい。




レディー・ガガの “MAYHEM” は66%減の7万4千ユニットで先週の初登場1位から2位に後退。
彼女にとって7枚目の全米ナンバー1。
レディ・ガガのナンバー1アルバムリスト
① Born This Way 2011/6/11~6/18 (2週間)
② ARTPOP 2013/11/30 (1週間)
③ Cheek to Cheek 2014/10/11 (1週間)
④ Joanne 2016/11/12 (1週間)
⑤ A Star Is Born 2018/10/20~11/3,2019/3/9(4週間)
⑥Chromatica 2020/6/13 (1週間)
⑦MAYHEM 2025/3/22
前作 “Chromatica” の初週は27万4千ユニットで売上枚数は20万5千枚だった。

“MAYHEM” のリリースは1月27日にアナウンスされ同日予約が開始された。
3月7日に発売されたアルバムの先行シングルは3枚。
“Disease” が昨年11月に最高27位、ブルーノ・マーズとの “Die With a Smile” が1月初頭から通算5週1位、“Abracadabra” が2月に最高13位まで上昇。

ガガは本アルバムのリリースを以下のさまざまな媒体でアピール。
3月5日アップルミュージック、ゼイン・ロウのインタビュー
3月6日スポティファイ提供リトル・モンスターズ・プレス・カンファレンスのライブストリーム
3月8日NBCサタデイナイトライブのホストとして出演して“Abracadabra”と“Killah”を演奏。
他にも年初から露出が続いた。
1月30日ライブストリーミング放映された山火事支援コンサート
2月2日CBSグラミー授賞式
2月13日First We FeastのHot Ones
2月16日NBCピーコックのサタデイナイトライブ50周年記念おかえりコンサート
2月19日ヴァニティー・フェア

レコードはサイン入り含む14種類が販売された。
ボーナストラック “Can’t Stop the High” つきの他ターゲット限定盤のボーナストラックは “Kill for Love” 。
CDは4種類。
サイン入りの他ターゲット限定盤のボーナストラックは“Kill for Love”。
ガガのウェブストア盤のボーナストラックは “Can’t Stop the High” 。
カセットテープも販売されている。
デラックスボックスセットはCDにTシャツとポスター同梱。
ダウンロードは14曲収録の通常盤とiTunes限定の“Disease” “Die With a Smile” “Abracadabra” 3曲のミュージックビデオ付デラックス盤が販売された。

ガガはすぐに大きなコンサートに出演する。
4月11日と18日にコーチェラ・ヴァレイ・ミュージック・アンド・アート・フェスティバルを皮切りにメキシコシティで4月26日と27日にライブ開催。
5月3日はリオデジャネイロのコパカバーナ海岸で無料ライブ。
5月18日19日21日と24日にシンガポールで4回のショーを開催。
今のところシンガポールには行くけど日本に来る予定はない。
悲しい。

ケンドリック・ラマーの “GNX”は13%減の7万1千ユニットで2位から3位に後退。
通算3週1位を記録。

ケンドリック・ラマーのナンバー1アルバムリスト
GNX 2024/12/7,2025/2/23 (今の所3週間)
Mr. Morale & the Big Steppers 2022/5/28 (1週間)
Damn 2017/5/16,23,30,8/26 (4週間)
Untitled Unmastered 2016/3/26 (1週間)
To Pimp a Butterfly 2015/4/4,11 (2週間)
昨年シングルチャートで1位を獲得した“Like That”と“Not Like Us” は本アルバムには収録されていない。

パーティーネクストドアとドレイクのコラボアルバム “$ome $exy $ongs 4 U” が15%減の6万6千ユニットで3位から4位に後退。
パーティーネクストドア初ドレイク14枚目の全米ナンバー1を記録。
トップ10入りはパーティーネクストドア4枚目でドレイクは17枚目。
2月3日にリリースがアナウンスされて14日に発売。
ドレイクはアルバム1位獲得枚数でジェイZとテイラー・スイフトに並び史上2位タイ。
もちろん1位はビートルズの19枚。

シザの “SOS” は9%減の6万2千ユニットで4位から5位に後退。
2月9日に4曲が追加収録された再発盤が発売された。
彼女もハーフタイムショーにゲストとして出演。
LutherとAll the Stars を客演。

サブリナ・カーペンターの “Short n' Sweet” は7%減の5万7千ユニットで6位変わらず。
彼女はグラミー賞ではベストポップヴァーカルアルバム賞を受賞。
授賞式ではEspressoとPlease Please Please をメドレーで披露。
Espresso はベストポップソロパフォーマンスを受賞したが残念ながらテレビ放映開始前に受賞してしまった(笑)
通算4週1位を記録。
6枚目のアルバムで初のトップ10入りを果たし初の全米ナンバー1に輝いた。
過去最高は2022年の “Emails I Can't Send” の1万8千ユニット(7千枚)で初登場最高23位。
今回の成績はジャンプアップもいいところである。
いちはやく12曲収録の外盤(ドイツ盤)を入手して聴いているが軽快なポップチューンの連続でおすすめの一枚である。
本アルバムは6月3日にリリースが予告され8月23日に発売された。
サブリナのアルバムはテイラー・スイフトがインスタで強力にプッシュした。

テイト・マクレーの3枚目 “So Close To What” は18%減の5万2千ユニットで5位から7位に後退。
トップ10入りは2023年の “Think Later” (最高4位)に続く2枚目。
昨年11月にリリースがアナウンスされ先行シングル “It’s OK I’m OK” (最高20位)“Sports Car” (最高21位)の2枚がシングルチャートにランクインした。
11曲収録のダウンロードのほか13曲収録のCD,カセットとレコードが販売された。
さらに15曲のダウンロードとストリーミング、同16曲盤に18曲収録のダウンロード盤がテイト・マクレーのウェブサイト限定販売された。

彼女は本アルバムのリリースをNBCのザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロンやアップルミュージックのゼイン・ロウとのインタビュー、アイハートラジオやアリュールでアピールした。
Miss Possesive Tourが3月18日にメキシコシティでスタート。
11月8日のイングルウッドまで3大陸20か国以上で80公演が予定されている。

バッド・バニーの “DeBÍ TiRAR MáS FOToS” は4%減の5万ユニットで8位変わらず。

K-POP女性5人組グループ、 ル・セラフィムの5曲13分弱のミニアルバム“Hot” が4万5千5百ユニット(3万8千5百枚)で9位に初登場。
こちらが今週のベストセリングアルバム。
ストリーミングユニットは7千でこれは942万回のオンディマンドストリームに相当する。
20種類以上のグッズ同梱CDセットが販売されている。
昨年の “Crazy” は初登場最高7位。

モーガン・ウォレンの “One Thing at a Time” は3%減の4万2千ユニットで9位から10位に後退。
通算19週も1位を記録。
前作 “Dangerous: The Double Album” も26万5千ユニット(7万4千枚)で1位に初登場し10週も1位を記録。 
アメリカでの人気は根強い。
こちらも外盤を購入したが好みでなくほとんど聴いてない。

1 – ★MUSIC / P;ayboy Carti 298,000 (14,500)
2 1 MAYHEM / Lady Gaga 74,000
3 2 GNX / Kendrick Lamar 71,000
4 3 $ome $exy $ongs 4 U / PARTYNEXTDOOR and Drake 66,000
5 4 SOS / SZA 62,000
6 6 Short n’ Sweet / Sabrina Carpenter 57,000
7 5 So Close to What / Tate McRae 52,000
8 8 DeBÍ TiRAR MáS FOToS / Bad Bunny 50,000
9 – ★Hot / LE SSERAFIM 45,500 (38,500)
10 9 One Thing at a Time / Morgan Wallen 42,000
★はポイント増

【シングル】
ケンドリック・ラマーとシザの “Luther” が5週連続1位。
エアプレイ1%増の5,620万で Radio Songs2位変わらず。
ストリーミングは11%減の2,790万で4週続いたStreaming Songs 1位から2位に後退。
売上は12%増の3千でDigital Songs 17位から10位に上昇。
Hot R&B /Hip-Hop Songs とHot Rap Songs の両チャートで5週連続通算13週目の1位。
ラマーの両チャートでの1位はそれぞれ7枚目。
シザはHot R&B /Hip-Hop Songs 4枚目Hot Rap Songs は初の1位。

“Luther” とは2005年に逝去してルサー・ヴァンドロスのこと。
本曲ではルサー・ヴァンドロスとシェリル・リンがカバーしたマーヴィン・ゲイとタミー・テレルの1968年にHot R&B/Hip-Hop Songs で最高27位を記録した “If This World Was Mine” をサンプリングしている。
ルサー・ヴァンドロスとシェリル・リンのリメイクは1982年に同チャートで最高4位。
ルサー・ヴァンドロスがクレジットされた全米ナンバー1ヒットは無いが、彼の声は複数のナンバー1ヒットで聞くことができる。
2004年2月21日付で1位のトゥイスタ “Slow Jamz” では、ヴァンドロス1981年のデビューアルバム “Never Too Much” に収録されたディオンヌ・ウォーウィック1964年のヒット “A House Is Not a Home” のカバーがサンプリングされている。
バックアップヴォーカルとしてはスティービー・ワンダー1985年のナンバー1ヒット“Part Time Lover” とシックの1978年から79年に1位を記録した “Le Freak” に参加している。
ルサー・ヴァンドロスのシングルチャートへのランクインは25枚でそのうち5枚がトップ10入り。
最高ランクを記録したのはマライア・キャリーとの “Endless Love” で2位。
Hot R&B /Hip-Hop Songs チャートでは27曲のトップ10入りを果たしてそのうち7枚が1位を記録。
グラミー賞受賞は8回。
リチャード・マークスとの “Dance With My Father” で2004年に最優秀楽曲賞を受賞。

シェリル・リンは1974年から84年にかけて4曲をシングルチャートにランクインさせ最大ヒットは最高12位を記録して100万枚売った “Got to Be Real”。
“Got to Be Real” はHot R&B /Hip-Hop Songs で1位を記録。
同チャートに5曲をトップ10入りさせ2枚が1位到達。

プレイボーイ・カーティの “MUSIC” から2曲がトップ10内に初登場。
“Evil J0rdan” が2位、ザ・ウィークエンドとの “Rather Lie” が4位。
プレイボーイ・カーティのトップ10入りは7曲となった。
ザ・ウィークエンドのトップ10入りは20曲目で20曲のトップ10入りを記録した27人のアーティストの仲間入りを果たした。
“Evil J0rdan”と “Rather Lie” のストリーミングはそれぞれ3,080万と2,660万。
“Evil J0rdan” はプレイボーイ・カーティ3枚目のStreaming Songs 1位。

チャペル・ローンの “The Giver” が5位に初登場。
ストリーミング2,230万、エアプレイ220万で売上は6千枚。
最高4位を記録した “Good Luck,Babe!” と“Pink Pony Club”につづく3枚目のトップ10入り。
Hot Country Songs で初の1位を記録。
“Pink Pony Club” は7位から9位に後退。

ドーチーの “Anxiety” が13位から10位に上昇して初のトップ10入り。
ストリーミング4%増の2,140万、エアプレイ479%増の480万で売上は101%増の1万1千枚。
Digital Song Sales 4位から1位に上昇して初の1位。
3月29日のビルボード・ウィメン・イン・ミュージックでウーマン・オブ・ザ・イヤーの表彰を受けるドーチー “Anxiety” のリリースは2019年。
ゴティエの “Somebody That I Used To Know” がサンプリングされている。

レディ・ガガとブルーノ・マーズの “Die With a Smile” は2位から3位に後退。
ガガ6枚目マーズ9枚目のナンバー1。
エアプレイ2%増の6,390万で Radio Songs 7週連続1位。

シャブージーの “A Bar Song(Tipsy)” は4位から6位に後退。
バージニア州出身のシャブージー(本名コリンズ・オビンナ・チブエゼ)の本曲以前のチャートインは2曲。
ビヨンセのナンバー1アルバム“Cowboy Carter” 収録曲のうち2曲 “Spaghettii” と“Sweet*Honey*Buckiin” で客演しそれぞれ31位と61位にランクインした。

“A Bar Song(Tipsy)” は最高5位を記録したアルバム“Where I’ve Been,Isn’t Where I’m Going” (カントリーアルバムチャート最高2位)からのカット。
29歳でブレイクした彼のキャリアは既に10年に及び満を持しての登場となった。

ビリー・アイリッシュの “Birds of a Feather” は9位から7位に上昇。
Hot Rock&Alternative Songs とHot Alternative Songsで33週連続1位。
ビリー・アイリッシュのトップ10ヒットリスト
Birds of a Feather 最高2位
Lunch 2024/6/1 最高5位
Your Power 2021/5/15 最高10位
Therefore I Am 2020/11/28 最高2位
My Future 2020/8/15 最高6位
Everything I Wanted 2019/11/30 最高8位
Bad Guy 2019/8/24 最高1位(1週間)

ケンドリック・ラマーの “Not Like Us” は3位から8位に後退。

1 1 Luther / Kendrick Lamar and SZA
2 - ★Evil J0rdan / Playboi Carti
3 2 Die With a Smile / Lady Gaga and Bruno Mars
4 - ★Rather Lie / Playboi Carti & The Weeknd
5 – ★The Giver / Chappell Roan
6 4 A Bar Song (Tipsy) /Shaboozey
7 9 ★Birds of a Feather / Billie Eilish
8 3 Not Like Us / Kendrick Lamar
9 7 ★Pink Pony Club / Chappell Roan
10 13★Anxiety / Doechii
★はポイント増

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